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桜色地平線

SoundHorizonの考察ブログ

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解釈に見る冬薔薇の自尊心。

今回はちょっと小ネタ気味に。

「詩人バラッドの悲劇」にて冬薔薇は「そなた、余に枯れてしまえと申すのか」と言いますよね。
エンデュミオが詠った内容に対してその言葉はとんでもない誤読だとは思うのですが、「詩」と「解釈」の間に明確な矛盾が存在します。

詩では
「陛下は二番目にお美しい」
冬薔薇の解釈は
「枯れてしまえと申すのか」=一番になるために枯れるべきという解釈
ということになります。

要するに詩の内容なんか最初から問題ではなく、冬薔薇の脳裏には「自分が一番」であるという図式、が最初からあると解するべきかと思います。
「二番目」と明示されているにも関わらず一番になる方法を模索して勝手に腹を立てたんですものね。

この、明文さえ覆してしまう自己中心的な思考回路があるのならば、彼女の治める国で何が起こっていたのかを推察するのは難しいことではなく。
ローザ女王が立つまでのかの国は、本当に大変だっただろうなと思います。
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英雄の駈けた時代。

アルヴァレスの生きた時代はいつだったのでしょう。
白状しますと、クロセカの序盤に登場すること、及び騎士という言葉、火器が存在しない模様である、という幾つかの事項からごくごく勝手にシャルルマーニュの時代を思い浮かべていました。
数字を出すなら9世紀、シャルルマーニュ=サン・キルデベルト6世のイメージでした。共通項を挙げるのならば後半生における戴冠、帝国の成立、領土の大規模拡大です。

……が。
「見えざる腕」あたりでちょっとこのイメージが崩れかけました。あのとき出てきた酒場の音のなかに混ざっていたコルク。シャルルマーニュの時代にはまだなかったはずのものです。

そしてこのたび聖戦のイベリアを聴いて頭抱えました。
聖戦のイベリア末尾にあった「ピレネー山脈」
アルヴァレスは超えていってカステーリャ滅ぼしていますものね。ということは「聖戦と死神」はレコンキスタより後、ということになります。
史実にいうレコンキスタは1492年グラナダの陥落によってイスラム教圏がなくなることで終了しています。詳しくはイベリアの考察をするときにでも書きますが、「聖戦のイベリア」がレコンキスタの終了を告げている以上、あの曲の終了は1492年、つまり15世紀末。

……古くても16世紀の話ですか、「聖戦と死神」
銃器は15世紀の初めに戦史上登場しているはずなので、もしかしたら「聖戦のイベリア」におけるレコンキスタが早期の決着を見ている可能性もあります。それ以上に「聖戦のイベリア」→「聖戦と死神」がブラフである可能性も否定できないのですが。

ブラフではない、という仮定のもと話を進めるのならばもうひとつ「聖戦と死神」と16世紀を結びつける存在がいます。
冬薔薇=ブラッディメアリー
英国女王エリザベス一世の姉にして苛烈な宗教制作で知られるメアリー一世の在位は1553~1558です。そしてその後に続くエリザベス女王が「良き女王」として英国国民に愛されていることにも(最もエリザベスはメアリーを殺してはいませんが)類似性は見て取れます。

「黒の凶弾」は弓であろうと思われていましたが、案外本当に銃弾であったのかも知れませんね。


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